近年、イノシシ、ニホンザルの被害が拡大しています。
この被害の撲滅は大変困難です。しかし、被害を減らすことは可能です。捕獲のほか、人を恐れない群れを無くすこと。このためには、まず、餌付けをしないことが必要です。併せて、家庭や集落で侵入防止柵を設置するなどの対策が必要です。
また、現在の人里は、鳥獣にとって「魅力がある里」になっていることが課題です。
では、「鳥獣にとって魅力がある里」とは何か。それは、生ごみや食べ物の残りが山中に捨てたり、不要となった柿や野菜などが敷地に放置されていたり、庭に花や木の実が沢山あるなど鳥獣の餌となる物が豊富な状態のことです。
鳥獣による被害を減らすためには、まず、鳥獣にとって「魅力の無い里」にすること。次に、地域が協力して住宅や農地の周辺の草刈り等を行い、鳥獣が隠れる場所を無くす努力をすることが、被害を減らす第一歩です。
(平成28年7月31日 雪国野生動物研究会 江成はるか氏の講演より引用)