サルの被害を防ぐには
ニホンザルについて
那須町でも高原エリアに多く目撃されている『ニホンザル』は、近年、全国的に分布が拡大傾向にあり、対策が急務になっています。
■ニホンザルの行動
・基本的には群れで行動しています。ただし、オスの個体の中に単体で行動する離れザルも現れます。
・野生の群れは、メスを中心とした母系社会です。(ボスザルはいません)
・昼行性のため、早朝から日の入りにかけて活動します。
■どんな被害があるのか?
・農作物被害
野菜はほぼ全て食べます。また、花を引き抜くなどの「遊び」も行います。
・人身被害
Bウイルス病に感染する恐れがあるため、もしも噛まれたら約15分間流水で洗浄後、病院で検査を受けてください。
*Bウイルス病とは、サルに咬まれたり、サルの唾液からヒトにかかる人獣共通感染症のひとつです。3 日~ 3 週間以内に発症し、発熱,頭痛,肺炎,神経症状がでます。
Bウィルス病がヒトに感染するのはまれでありますが、海外では死亡事例もあるので注意が必要です。
■サルから農作物を守るためには?
・ロケット花火などを使用して山の方まで追い払いう。
・サル用の電気柵を設置する。
・環境整備のため、草刈りや放置果樹を撤去する。
サルにエサを与えないよう、ご協力をお願いします!
ニホンザルは主に群れ(むれ)をつくって行動しています。近年、人を恐れないサルの群れによる、農作物への被害が多発しています。これは、人による餌付けが原因のひとつと言われています。餌付けを経験したサルは「人は餌を与えてくれる者」と認識しますので、餌を求めて人に寄り付くようになります。餌を与えてくれない人に対しては、攻撃の対象になる場合があります。
サルを見つけても写真を撮ったり、餌をあげたりしないよう、皆さんのご協力をお願いいたします。
また、サルは、記憶力が高いため餌場や安全な場所を覚えています。逆に怖い場所や人も覚えるため、追い払いは効果があります。
追い払いは、できるだけ大勢で協力して山の方に追いやる必要があります。